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オートマ車にニュートラルがある本当の理由を整備士が解説

      2017/12/02

車には自動的に変速をしてくれるオートマ車と、自分で車速に合わせてギアを変更しなければならないギア車があるのはご存知の通りであるのだが、ギア車ではニュートラルポジションというのは重要なものである一方で、オートマ車ではニュートラルの必要性というものを車に乗っていて実感することはないと思う。

通常のオートマの運転で主に使うレンジはパーキングレンジとドライブレンジとバックレンジの3つであり、ニュートラルポジションというのは滅多に使う機会というものはないために、ネットの書き込みなどではニュートラルはなぜあるのか?という質問が多数ある訳なのだが、多くの答えは本質をついていない。

この記事では、オートマ車にニュートラルが必ず設けてある理由を整備士の視点で解説してきたいと思うので、日常的に車に乗ってニュートラルはなぜあるのか?という些細な疑問を抱いた人は雑学程度にニュートラルポジションが設けてある理由を知っておいて欲しいと思う。

オートマ車にニュートラルがある2つの理由

エンジントラブル等で人力で車を押す場合に必要

ギア車に乗っている人であれば理解できると思うのだが、ギア車ではニュートラルにした状態で大人一人が後ろから押せば簡単に車を動かすことができる。特に軽トラなどの一トン未満の車であれば片手で軽く押せば車は簡単に動かせてしまうのだが、オートマ車ではニュートラルを設けないと人力で移動できないのである。

もし万が一にエンジントラブルで車が道路上や踏切でエンストしてしまった場合にドライブポジションやバックポジションしか設けないと、絶対に人力では車を動かすということはできないために、万が一に備えて人の手で車が動かせるようにニュートラルポジションが設けられているというのが一つの理由だ。

車検での最終検査でニュートラルを使用する

ユーザー車検などに出向いたことのある人であれば理解してもらえると思うのだが、車検の最終検査の一つの項目であるブレーキテストの際にニュートラルにしてブレーキの制動力のテストを行う制動力テストというものがあり、このチェックの際にギアがかみ合っていると正しい制動力の数値が取れないのである。

例えばドライブポジションであればクリープ現象で自然とタイヤが回ってしまうためにテスターの数値に誤差が生まれてしまうために、必ず車検のブレーキテストの際にはニュートラルポジションにして制動力テストを行う必要性があるためにオートマ車には絶対にニュートラルポジションが必要という訳なのだ。

ニュートラルは絶対的に必要なんじゃないの?

 - 雑学