雑学

高確率で車を傷めてしまうジャッキアップ法を整備士が解説

車を保有していて特に雪国では、冬になるとスタッドレスタイヤを装着するのが一般的であるのだが、車のタイヤ交換などの簡単な車のメンテナンスは自分で行うという人が多いと思う。しかしジャッキアップというのは正しい方法で行わないと高確率で車を傷めてしまう原因となるために注意が必要だ。

特に最近の車というのは、車高が低くて車の下にアンダーカバーが装着されており、ジャックアップポイントが非常に分かりずらい車が多くなってきており、実際にジャッキアップに慣れている整備士であっても間違ってジャッキアップをしてしまい車を傷めてしまうことも見受けられる。

そして昔の車であれば、片輪ずつジャッキアップをする場合には、横にジャッキを掛ける目印としてキリ溝を入れている車種が殆どであったのだが、最近の車というのはこのようなキリ溝を設けていない車も非常に多くなってきており、適当にジャッキアップをすると車が凹む原因となるのである。

この記事では、このようなジャッキアップでのトラブルを未然に防ぐために絶対に理解しておいて欲しいことを整備士が解説していきたいと思うので、タイヤ交換等で車をジャッキアップする際には、これから紹介していくジャッキアップの方法を参考にして車を傷めないようにして欲しいと思う。

ジャッキアップをするのならば注意すべき3つの項目

ジャッキアップポイントは凹まない位置ではない

車を片輪ずつジャッキアップする際には、車の横についているジャッキアップポイントの目印となるキリ溝の位置にジャッキを当ててジャッキアップをする訳であるのだが、このようなジャッキアップのキリ溝が付いている位置はジャッキアップをしても車が傷まない位置という意味ではないということに注意しよう。

このジャッキアップポイントのキリ溝が設けられている主な理由としては、整備工場などで車体全体を持ち上げるリフトを使って車を持ち上げる際に、キリ溝のある位置にリフトの当て版を持ってくることによって一番バランスが取れて、整備作業中に落下をする危険性を回避するために設けられている訳だ。

片輪ずつジャッキアップをする際に、車の横の溝に固い鉄のジャッキを当ててリフトアップすれば、車の重さが一点に集中してしまう。そのため多くの確率でジャッキアップポイントが曲がったり、塗装が剥げたりしてしまうためにジャッキアップポイントを過信するのは間違いであるのである。

ジャックアップポイントを傷めないためにジャッキに当て布を敷く

整備工場などでは、上記で説明したジャックアップポイントを用いて車をリフトアップする際には必ずゴムの付いたリフトを用いており、車を極力傷めないように配慮がされている。ガレージジャッキなどで片輪ずつジャッキアップをする場合もこの位置を参考にすれば良いのだが一つ注意点がある。

それはガレージジャッキの受け皿というのは鉄であり、そのままの状態でジャッキを上げて片輪を浮かすと、全体の重さが一点に集中してしまい、車が凹んだり塗装が剥げて錆の原因になったりするなどのトラブルがあるために、このような家庭用のジャッキを用いる時には受け皿に布を当ててジャッキアップを行うということだ。

布を当ててジャッキアップを行えば受け皿が車のボディーに接地することが無いために塗装剥がれの防止にもなるし、一点に力が集中していないために車の凹みを軽減することができるために、ジャッキアップをする際には必ず当て布をしてジャッキアップを行うということが傷めないためには重要なのである。

ガレージジャッキで両輪を上げては駄目

整備工場などでオイル交換やタイヤ交換を行ってもらっている姿を見ていると、フロント部分であればジャッキアップポイントを整備士が探して両輪を上げてタイヤ交換などをしている姿を目にすることがあるが、これは業務用の大きいジャッキだから許されることであり、市販の小型ジャッキでは絶対に行っては駄目だ。

その理由としては、安いガレージジャッキを用いてタイヤ交換をする際に両輪を上げるとジャッキアップポイントから外れてしまう可能性があるためである。整備工場などのジャッキというのは大型ジャッキで受け皿も大きいのだが、ガレージジャッキの受け皿は非常に小さく、振動でずれる危険性があるのだ。

特にデフなどをガレージジャッキで一気に上げて、タイヤ交換を行うとどうしてもタイヤを外す際や装着する際にナットを回す力が生まれて、ちょっとした振動でデフから受け皿が滑ってしまうとタイヤが装着されていない状態で地面に叩きつけられて最悪の場合には多額の修理費用が必要になることもあるのである。

ジャッキアップは慎重になるべきなんじゃないの?

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