今や自動車というのは国民の足となり、物流の基盤となっている乗り物である。その車の安全性を維持しているのは自動車整備士を初めとしたメカニックである訳であるのだが、大凡の整備士が感じているであろう自動車メーカーへの設計への不満を整備士の端くれである私から物申したいと思う。
車というのは各メーカーによって整備性というものが極端に異なり、整備士にとって整備がしやすい車と整備が非常に面倒な車に分かれている。一見すれば各メーカーも同様の構成に見えるかもしれないが、車の内部となると非常に多種多様な整備が求められ、整備士は臨機応変に対応をしなければならない。
整備士の世界というのは時間換算で手間賃というものが発生することが多いのだが、整備性が悪い車種であるとベテラン整備士が整備を行っても手間が倍必要になるというケースがとても多い。例えばベルト交換にしてみても非常に交換が容易な車種と、非常に面倒な車種があり時間配分が割に合わないのである。
特にス〇ルのプ〇オのベルト交換となると、一本物のベルトを外すために3つの下から見ても横から見てもボルトが見にくい&ボルトを一定まで緩めると工具が入らなくなくなる厄介なテンショナーを外す必要性があるのだが、これが非常に取りにくく、多くの時間を費やしてしまうのである。
整備士からしてみると、メーカー側の自動車の設計というのは車を使用するユーザー第一主義で、整備士がメンテナンスをする際の事など片隅にもないと様々な車種を整備していると感じるのである。整備士としては少しは整備性を考慮して車の設計というものを行って欲しいというのが多くの整備士の本音であろう。
整備性も考慮して欲しいんじゃないの?
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