現在、新車で発売されている殆どのバイクはひと昔前の機械式のキャブレターと異なって、コンピューター制御で燃料を噴射するインジェクションに移り変わっている訳であるのだが、まだまだ中古車市場ではバイクのキャブレターというのは現役であり、キャブを好んで乗る人も大勢いる。
しかし、キャブレターというのはインジェクションと異なり、キャブのフロート室に長期間ガソリンを貯めておくとメインジェットやパイロットジェットなどの一ミリ程度の小さな穴に劣化したガソリンが詰まることによって長期保管からエンジンを始動させるとエンジンの調子が非常に悪くなる。
バイクというのは車と違って趣味性の高い乗り物であり、休日の晴れた日にツーリングに出かける人が多く、梅雨時期や冬場になると長期保管をする傾向が強い。ここで気になるのがバイクの長期保管によってキャブが詰まって調子が悪くなる期間という問題ではないだろうか。
この疑問に対しては約半年程度保管をしておくと、キャブが詰まってエンジン不調を招く確率が高くなるというのが率直な答えである。ガソリンの劣化は1カ月程度は大きな劣化は見られないのだが、半年程度の期間を開けてしまうと次第にガソリンが劣化してキャブが詰まってしまうことが多い。
これを防ぐためには、最低でも一か月に2回程度はアイドリング状態でも良いのでエンジンを始動するというのが一番効率が良いキャブ詰まりを防ぐ方法であり、定期的にエンジンを始動させて出来るならば短距離でも良いので走らせるということが後のトラブルを防ぐための対処法なのである。
半年程度なんじゃないの?
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