雑学

歌手が耳に装着してるイヤモニからは何が聞こえているの?

歌手が着用しているものは「イヤモニ」と呼ばれるPA機器

音楽番組などで歌手が耳にイヤホンらしきものを着けている映像を見た事はないだろうか?視聴者からしてみれば「これは一体何を聞いているのか?」と疑問に思っている人も大勢いるだろう。

これはイヤーモニターというもので「通称イヤモニ」歌手が主に音のテンポなどを確認するため着用しているものになる。実はこのイヤモニはアーティストにとってとても重要な役割をしているだ。

想像して欲しいのだが、カラオケなどではなぜ音のテンポが遅れることなく気持ち良く歌うことが出来るのだろうか?それは音響設備が近いため音のタイムラグが発生しないためだ。

しかし、多くの観客の前で歌うプロのアーティストの場合はカラオケと同様に考えてはいけない。特に野外で大規模なPA機器を用いて歌うと2~3秒ほど送れてスピーカーから声が発せられるので、歌手は到底歌えたものではない。

そのため後ろのギター・ベース・ドラム・シンセサイザーなどの音声を上手くミックスさせた音声を直接、歌手の耳に送ることでタイムラグを無くすことが出来るというわけだ。

イヤモニはプロが使用する音楽機器

歌手が耳に着用しているイヤモニは市販されているイヤホンと比べて大きく形が異なることに気が付くと思う。イヤモニはプロが使用する音楽機器という位置づけなので街でもイヤモニで音楽を聴いている人を見かけることは殆どないだろう。

それもそのはずで、プロが使用しているイヤモニはアーティストの耳の形に合わせた完全オーダーメイドで作成されている。値段も既製品とは大きく異なり、安いものでも数万程するとても高価なものなのだ。

そのため音質や耳へのフィット感・遮音性は抜群に良く、ステージで大きく動き回っても外れることが少ないというアーティストにとっては嬉しいメリットが多いのだ。

イヤモニのメリット

スタッフとのやり取りがイヤモニを介して行われている

ここで歌手の足元に注目してほしい。大きなスピーカーが2つほど置かれているはずである。このスピーカーは「ステージモニター」というもので、歌手にミックスさせた音声を届けるというイヤーモニターと大して変わらない役目を担っている。

しかし、なぜステージモニターではなく、多くの歌手がイヤモニを着用しているのだろうか?その答えは裏方のスタッフとのやり取りがイヤモニを介して伝えられているためだ。

ライブなどではMCというものがあるが、予想以上に歌手が喋りすぎたりして、時間が経過してしまうと公演終了の時間に間に合わなくなってしまう。

これは「終電を逃してしまった」などのクレームの元となり、防がなければいけないものとなる。そのために次の曲に進行して欲しい場合や曲順が変更となった場合にイヤモニを介して連絡が歌手へ届くわけだ。

ステージを自由に動き回ることが可能となる

イヤモニを装着するメリットは歌手がステージを自由に移動できるという点が挙げられる。MIXされた音声が直接耳元へと届くのでステージを自由に動き回っても場所による音の変化やタイムラグを気にせず歌えるのだ。

ライブ中にアーティストが観客席まで降りて歌う場面などがあるが、これはイヤモニをしていないとタイムラグが数秒遅れて聞こえるためイヤモニが無いと到底できるものでは無い。

歌手の耳への負担を減らす

バンドなどを組んでおり、スタジオ練習を行ったことがあるなら理解できると思うが、とにかく爆音なのだ。ドラムに関してはPA機器などを通していなくても近くで話す事が不可能なくらいだ。

イヤモニは歌手自信の耳に合わせたオーダーメイド品なので、フィット感は抜群で音の遮音性に関しても優れている。そのため耳を大事にしなければいけない歌手にとってイヤモニを使う事は、耳を守るという意味もある。

1万円前後で手に出来るオススメのイヤモニSE215

先ほども説明したように、このようなイヤモニはアーティストの耳に合わせてオーダーメイドされる特殊な音楽機器である。しかし、イヤモニは耳の形にフィットさせるオーダーメイドという点を除けば、イヤモニとして代用できるイヤホンが発売されている。

それがSHUREから発売されているSE215というイヤモニだ。これは歌手が着用しているイヤモニが耳の形状に合わせたオーダーメイドであるのに対して、市販されている一般的なイヤホン感覚でイヤモニという音楽機器を体験できるというオススメのイヤモニだ。

アーティストを夢見ている人にとってはイヤホンではなくイヤモニで音楽を最高の音で聞きたいという願望があるはずである。しかし自分専用のイヤモニをオーダーするとなると数十万という値が張るため諦めている音楽家も多い。

しかしこのSE215はオーダーメイドのイヤモニが数十万するのに対しSE215は1万円前後で発売されているため、少し高価なイヤホン感覚で手にする事ができるのだ。そのためイヤモニを使ってみたいが、手が届かないという音楽愛好家にはオススメできる。

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コメント

    • 吉野富夫
    • 2017年 5月 17日

    音程を維持するためと思っていましたが、そうではなくもっと大事なものだったのですね。(*^.^*)
    勉強になりました。o(^o^)o

    • アラン
    • 2018年 2月 21日

    普通のライブハウスで「このイヤモニでモニターしたい」と言って、やらせてもらえるものなんでしょうか?

      • mm
      • 2018年 8月 02日

      普通は断られます。が、受信機、送信機をセットで持ち込んだのなら、ライブハウス的には特に準備するものはなく、卓の配線つなぎ変えのみなので、事前に連絡すればできると思います。むしろ、ハウリングする機会が圧倒的に減り、PAさんはやりやすいと思います。

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